意識障害について
意識は意識レベル(覚醒度)と認識機能の2つの要素で捉えることができる。
両方が正常に保たれた状態を意識清明といい、どちらか一方または両方とも障害された場合を意識障害という。
意識の覚醒度は外的刺激に対する反応(開眼する、顔をしかめるなど)によって計ることがでに、これが低下した状態を意識混濁という。
意識レベルは正常または軽度の意識混濁であるが、認識内容の異常がみられる場合を意識変容という。
意識は、大脳皮質と上行性網様体賦活系により維持される。
上行性網様体賦活系は、脳幹網様体や視床の非特殊核、視床下部までを含めた経路であり、末梢からの感覚刺激などの入力を受け、大脳皮質を覚醒状態にする。
このため、脳幹や視床などが障害された場合、意識障害が起こりうる。
意識障害の評価については次回に続く